さぼん坊やの過去の謎な話
最初に覚えているのは小学生のころ、
茨城の実家に住んでいたときの話。
ある日2階の8畳で寝ていた。
いつもはそこでは寝ていないが、なんか理由があったのだろう。
夏だったのだろうか、窓を開けていた。
それは夏休みに遠くの花火が見えたりする窓だ。
深夜、突然名前を呼ばれて目が覚める。
その瞬間雷が落ちた。
窓から落ちる瞬間の稲妻が見えたが、そこそこ離れていた。
起き抜けの爆音の後、激しく雨が降ってきた。
起こしたのはおかんかと思ったが、おかんは爆音がなっても起きた様子はなかった。
たしかに女の声で名前を呼ばれたのに・・・
違う部屋で寝たとき
夜中に目が覚め、なんとなく体を起こすと、部屋の隅に女性が後ろ向きに座っていた(正座かな?)
髪型や色から
「ああ、ねえや(姉)帰ってきたんだ(魂だけ)」
と思った。
その部屋は元姉の部屋だったから。(そのとき姉は寮にいた)
ふとおかんの布団を見ると足元のすそから靴下を履いた足が見えた。
おかんは寝るとき靴下を履いているのだが、どうも頭の位置にしては足が遠く見えた。
寝ぼけてて目の遠近感がおかしいのかなと思い、とりあえず靴下が黒か紺に見えたので(薄暗くてもそれくらいはわかる)
次の日聞いてみた。
「ねえ昨日黒か紺の靴下履いてた?」
「白だったけど」
・・・・・
あの足誰!?
金縛りは中学時代にあった。
それは「体が寝ていて脳が起きている」というものだと思う。
水の上に顔だけ出て浮いている感じだった。
耳も寝ていて、鳴ってもいない音楽が聞こえた。
確かに怖かったが、理論的に説明がつく金縛りだったので気にしていなかった。
しかしその4年後。
千葉に住んでいたときのこと。
寝ていると、体に柔らかくも強い圧力を受けた。
体の中の血の流れが感じられた。
足をまさぐってくる感触も。
それが1週間にに2回もあって、おかんもその部屋で寝かせてみた。
やはり同じく足をまさぐられたが、胸まで上がってきたところで突然なくなったそうだ。
おばはんだからだろう。
もっとはよ気付け!エロ幽霊(通称)!!
その部屋は必要なときだけ物を取りに入るだけとなり、1年で引っ越した。
そういえば引越しの日に初めてきたとき、「なんかその部屋寒いな」と思った。
そのときは「日当たりの関係かな」とか「夏涼しくていいじゃん」
としか思わなかった。
そのマンションは駅から近く、ペットも飼えて、まあ安い方だろうといったところだが、
その部屋はなぜか出入りが多い、と近所の人から聞いた。
さぼん坊やは決して霊感が強いわけではない。
気配とかむしろ鈍いほうだ。
今のところ重大な被害はないので(そうか?)ご心配なく。 |